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児童生徒の中には、希死念慮をもつものが約10%存在し、稀ではないことを話してきました。しかし、実際に、そういった児童生徒から相談を受けた際に教師としてどう関わっていけばいいかを今回まとめていきたいと思います。

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1人の教師で抱え込まない

教師一人で対応していくと、状況に行き詰まることが多いです。このような生徒は、突発的な状況が多々生じるため、教員は振り回されてしまいます。そんな中で、好転しない状況に責任を感じたり、理解のない同僚に苛立ちを覚えてしまうこともあります。チームで対応していくことで、教師自身の不安を軽減したり、多方面からの視点で児童生徒を見ることで、理解を深めることができるでしょう。

急に児童生徒との関係を切らない

親身になって相談に乗ってくれた先生が疲れてしまって、急に関係を切ってしまう場合があります。このようなことが起こると、児童生徒は、見捨てられたように感じ、人間不信に拍車がかかってしまいます。携帯電話のアドレスを訪ねられたらどうするのか、放課後や授業時間には、どの先生がどの部屋で対応するのか、チームであらかじめ対応を決めておくことがいいでしょう。

「誰にも言わないで」への対応

児童生徒のほとんどが、自傷行為などを先生以外に知られたくないと隠そうとします。その訴えに応じなければ、児童生徒と先生の関係が破綻してしまうかもしれないし、かといって万一の場合には、責任問題となってしまいます。しかし、実は、児童生徒が本当に恐れているのは、自分の秘密を知られることではなく、周囲がどう反応するかを気にしているのです。大人の過剰な反応、無視などのどちらにも児童生徒はひどく傷つきます。教員同士では、生徒の守秘義務をある程度で守りつつ、必ず問題を教員同士で共有する必要があります。保護者には、過剰な反応や、無視することのないように伝えたうえで、児童生徒の心の内を理解するように話すと子どもは安心してくれる場合が多いです。

自殺予防の関係機関を示しておく

教師自身が、このような場合の関係機関についてよく知っておき、児童生徒に苦しいとき、先生に相談できないときは利用する旨を伝えておくとよいでしょう。現在では、携帯電話やスマートフォンをもつ児童生徒が多いので、電話相談やSNSを使った相談窓口なども充実しています。詳しくは、厚生労働省のHPを参照してください。

電話相談 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/jisatsu/soudan_tel.html SNS相談 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/jisatsu/soudan_sns.html

児童生徒の希死念慮・自傷行為への対応まとめ

教師一人で問題を抱え込まず、必ずチームで動き、教師が疲れてしまったり、ミスをして児童生徒と急に関係が破綻しないように対応方法をきめておくとよい。また、厚生労働省の相談窓口などは check して、万一のホットラインをしめしておくことも大事である。

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