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教師のよくある答え

校則にあるから

「校則に染髪禁止とあるから」と、水戸黄門でいう紋所を突きつけるのは、よくある先生の回答ですね。生徒手帳読んだ?書いてあるよ?など。しかし、これでは、ルールがある理由を適切に伝えられていません。法律なら守るけど、校則は守らなくても罰せられないでしょ?などと反論されてしまいます。

受験の時不利になるから

こちらも本質的な回答ではありませんね。「私、1年生だし、受験は2年後だから、その前に黒染めしまーす」と反論されたり、「別に受験に不利になってもいいです、高校に興味ないし」と開き直られたりしてしまいます。

頭皮や髪に悪いから

でました、教師の最終手段泣き落とし・・・これも以下のように論破されてしまいます。
教師:「先生、君の頭皮が心配なんだ・・髪も傷んじゃうよ」
生徒:「気持ち悪い、先生には関係ないでしょ」

オススメの回答

公共の福祉の概念を含んだ回答

校則が書かれた生徒手帳の最初には、こんなことが書いてあります。
「学校に通う全ての生徒が、安心で、安全に過ごすことができるように・・・」
 学校にはいろんな生徒がいます。一人一人の生徒の個性を尊重していくのも学校の仕事です。しかし、あなたが髪を染めて、怖がってしまう生徒はいませんか?そんな人はいないとはいいきれないでしょう。
 また、世間一般の常識として、中学生にふさわしい髪色というものがあります。ふさわしくない髪色をしている生徒がいる学校のことを周りはどう評価しますか?それは、髪を染めている人への評価だけでなく、学校への評価、つまり、髪を染めていない人にも影響することになります。
以上のように、個人の権利は尊重されなければなりませんが、制約があり、権利は濫用できないのです。

中学生が髪を染めてはいけない理由まとめ

 以上のように説明しても、理解できない生徒もいますし、「誰々もやっているのに、なぜ私だけ注意されるの?」と論点をすり替えてくる生徒もいます。丁寧にわかりやすく、そして今期強く指導していくことが大事です。
 また、同時に、なぜ髪を染めたかったのか、その心の変化に気づいてあげることも大事です。私のクラスの女の子は、好きな先輩に振り向いて欲しい一心で、髪を染めました。その結果、先輩に弄ばれて、心も身体も深く傷ついており、ケアが必要な場合もありました。
 まもなく学校が再開されます。休み明けの生徒の変化にいち早く気づき、生徒を悲しませない先生でいたいですね。

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