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今回は、反転授業のための動画作成方法に関して、「反転授業(ジョナサンバーグマン・アーロンサムズ)」の本を参考にまとめました。反転授業がどういうものか、あるいは、その良さに関しては、前回の記事をみていただければ幸いです。

反転授業

Contents

ビデオ制作の4段階

レッスン内容のプランニング

レッスンの狙いを確認し、ビデオがその狙いに適しているかどうか確認する。そうでない場合、ビデオの制作を進めてはいけない。反転授業は、動画作成が目的ではなく、その後の対面授業をどうデザインするかが重要なので。

収録

ビデオはできる限り短くシンプルなものにしたい。そのような場合、収録のための台本は役に立つ。しかし、台本をただ読み上げる授業は、自然さや、創造性にかけてしまう。パワーポイントのスライドなどをアウトラインにしようし、あとはできる限り台本は使わずにするとよい。

編集

動画編集は、凝れば凝るほどかなりの時間を要するので、多忙な私たち教員は、注意が必要である。練習によって、失敗しても動画を撮り直さずに済むし、生徒の理解を助ける視覚的なヒントを挿入したり、ズーム機能を使って強調したりできる。とはいっても、時間は大切なので、このビデオはいつまでに作る必要があるのかを考えて、編集すると良い。

公開

生徒全員が見られる場所に動画を公開する必要がある。最近では youtube が普及しているし、限定公開もできる。しかし、公教育の場合制約が大きいと考えられる。

学習者が喜ぶビデオの作り方

短く

1トピック1動画を意識する。複数の内容項目が混ざっていると学習者は混乱する。また、動画は、撮影時間を10分、ビデオ全体の長さを15分以内にすると良い。

いきいきとした声

スクリーンキャスト方式の場合、学習者の心をつかむのは、アノテーションを入れるペンと自分の声のみである。抑揚をつけてしゃべり、動画に躍動感をもたせる必要がある。

他の教員と一緒に出演する

2人の教師による会話形式の授業は、1人で解説するビデオをみる際には得られないパワーがある。1人が生徒役、もう1人が先生役などをして、学習者がつまづきやすいトピックをとりあげるとよい。

ユーモアを添える

ビデオの最初にちょっとした続き物のジョークをいれるとよい。

生徒の時間を無駄にしない

冒頭に自分が好きな野球チームの話をしすぎるのはよくない。

アノテーションを入れる

ここでいうアノテーションとは、ペンによる手書きの書き込みのことである。パワーポイントのスライドを写して喋るだけでなく、書き込みながら説明することで、思考過程を学習者がたどることができる。

文字を飛び出させる

テキストボックスなどに文字をいれ、それが、ビデオに出現し、しばらくしてから消えるようにすると、ビデオのキーポイントに注意が向く。

ズームインとズームアウトを使う

授業の重要な部分は、画面全体だけではない。特定の部分を強調することで、画面の情報が整理され、理解が深くなる。

著作権に注意する

私たちは、弁護士ではない。著作権を侵害することのないよう十分注意する。

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