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なぜ黒板に文字が書けるのか?
新しいクラスが始まる4月、うちのクラスは黒板が綺麗なクラスであってほしいと願う担任は数多くいると思います。そして、それを実現するには、まず最初に、どのようにして黒板に文字がかけるのか、色がつくのかを考えると消す際にも役に立つと思います。
ある物体に色がつくというのは、
その物体の溝に、色がひっかかっている状態である。
なので、
黒板に強く書いた文字が消えにくいのは、溝の奥深くにチョークの粉が入り込んでいることを意味します。
また、古い黒板などで、文字が書きにくい原因は、摩擦で、表面の凹凸が減り、チョークの粉が引っかからないことを意味するということもわかります。
消しても消しても、黒板が白く汚くなる理由
黒板による原因
黒板の作り方には、2種類あるそうです。
・焼付け黒板・・・表面にホーロー製ガラス質や塗装を施し、高温度で焼き付ける
・研ぎ出し黒板・・表面に黒板用塗料を施し、それを研いでいく
どちらの作り方でも共通するのですが、先ほど話したように、黒板が古くなると、新しいものに比べて、凸凹が減ってきたり、よく使う部分だけ消耗し、偏りがでてしまう。そうすると、黒板消しでいくら擦っても、溝に布がうまく入らず、うっすらと白い部分が残った黒板になってしまうようです。
また、綺麗になるからといって、黒板をひっきりなしに濡れた雑巾で掃除をしてしまうと、研ぎ出し黒板の場合、表面の塗料が剥がれ、適切な凹凸を保てなくなってしまうそうです。
黒板消しによる原因
黒板消しをこまめに掃除していますか?児童・生徒に黒板係を任せると、手を汚すことを嫌がり、黒板消しクリーナで黒板消しを掃除せず、黒板を消すことが多いと思います。これを続けると、チョークの粉を常に、黒板に擦り付ける状態になり、細かい溝の奥の奥までチョークの粉が入り込み、固着してしまいます。
マイクロファイバーとは
マイクロファイバーとは・・・
ナイロンやポリエステルを原料とした、8マイクロメートル以下の極細の合成繊維・化学繊維
マイクロファイバーの良さは、繊維の細さと形にあります。
8マイクロメートルとは、人間の髪の毛の100分の1の太さと言われ、とてつもなく細かいです。
また、一般的な繊維の断面は、丸い形をしていますが、マイクロファイバーの断面はギザギザな構造をしていて、汚れをこすり絡め取ることができます。また、その形から、速乾性にすぐれています。
黒板消しにはマイクロファイバーが良い理由
マイクロファイバー繊維が黒板の溝にあっている
黒板の細かい溝に、マイクロファイバーの繊維が入り、チョークの粉を綺麗に取り去ってくれます。チョークの粉の取り残しがなければ、黒板が白さに悩まされることもありません。また、汚れに伴った、水拭きの必要もないので、黒板が痛みません。
マイクロファイバーはお手入れがしやすい
マイクロファイバーの特徴として、速乾性があることを話しました。つまり、汚れても、水で洗うことができ、水で洗えば、すぐにかわいてしまいます。黒板消しは、中に綿なども入っていて、水で洗うことに適していません。また、クリーナーで汚れをこまめにとっていても、とりきれないチョークの粉もあります。
オススメのマイクロファイバー用品
洗車用マイクロファイバースポンジ
マイクロファイバーといっても、100円均一で売っているものなど色々あると思います。色々試した結果、自分はこれに行き着きました。洗車用のマイクロファイバースポンジです。
洗車用マイクロファイバースポンジの良さその①
これの良さは、図にあるとおり、手を入れて、使えるところです。マイクロファイバーの雑巾だと、チョーク汚れの落ちがいまいちだし、何より、黒板消しなどに巻き付けたりして掃除をせざるをえません。これが結構面倒で、児童生徒は進んで掃除してくれません。しかし、このように手を入れるタイプであれば、そのまま掃除ができ、児童生徒でも使いやすいです。
洗車用マイクロファイバースポンジの良さその②
普段の黒板消しと同じように黒板消しクリーナーでそのまま汚れを落とすことができることです。理由は、このスポンジの厚みにあります。普通の雑巾では、クリーナーに吸い込まれて、うまくチョークの粉を落とせませんが、厚みのおかげで、ごしごしとクリーナーでチョークの粉を落とすことができます。
洗車用マイクロファイバースポンジの使用感
左側が、使用前です。黒板を消してはいますが、うっすらと白いあとが残っています。右側が使用後です。黒板本来の緑色が蘇っているのがわかりますか?黒板消しを斜めにして、上から下に力を込めて・・・なんてやる必要はありません。上から優しくなでてあげればご覧の通りです。
この違いが、児童生徒に感動をよび、進んで掃除をしてくれる子を育てるきっかけになるのかなと思います。新しいクラスで新しいスタートが決まったなら、1つは持ちたいアイテムですね!