現在不登校の児童・生徒が今後どのような進路をたどっていくのかは、親も教員も心配なところだとおもいます。今回は、文部科学省が、2006年に中学校3年生だった不登校生徒にたいして、2014年に追跡調査をおこなった結果をみやすいグラフしてみました。結果から、不登校児童生徒の進路にたいしてのイメージがつき、何かの役に立ってくれることを願います。
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不登校生徒の進学率
不登校生徒は、2006年のデータではありますが、87.7%も進学していることがわかりました。不登校というと、成績がとても低くなり、高校に行けないのでは?と考えてしまいそうですが、不登校生徒を理解した高校が多くあるようです。2006年の時点でこの結果なので、現在は、よりフレキシブルな学校が増えていると思います。
不登校生徒の進学先と希望との相違
以下は、学校に行きたくても行けない不登校生徒が希望の進路に進むことができているかについてのグラフです。希望通りの進路と答えた生徒は全体の44.7%で、希望とは少しあるいは、かなり違ったという生徒をまとめると、全体の55.4% でした。この結果から、半分くらいの生徒は、今の自分の進路に納得しているのではないかと予想されます。
不登校生の現在の就業先
高校へ多くの生徒が進学できることはわかりましたが、その後、働いていけるのだろうかと疑問に思う人も多いと思います。不登校になると、小学校や中学校で育つべき、人間関係や対人スキルが育たないことが多いと言われています。以下の円グラフをみると、アルバイト33.1% 無職45.1%が多いことがわかりました。学校のように大きな社会でみんなと同じようにというのは、その後も苦しいのかもしれない。中には、0.1%ですが、会社を自分で経営している人もいるようです。
不登校の進路まとめ
不登校になると、自分の進路に対して、保護者も本人もとても不安になると思います。ですが、現在は、通信制高校なども充実しており、高校進学に関してはあまり問題ないように感じました。しかし、その後就職を考えた際は、多くの子が、無職やアルバイトであることがわかりました。不登校で高校を選ぶ際は、進学や就職実績をみて考えることも大事かもしれません。